『インドネシア農村部へ向けて融資を拡大』の記事がワールドフォリオに掲載されました

2016年8月4日
Jトラスト株式会社

						

WORLDFOLIO紙 6月30日付掲載 掲載元記事:Wider finance options coming to rural Indonesia ※以下は本紙を要約したサマリー版です。

  「アベノミクス」がさらなるグローバル化やより世界に開かれた企業を後押ししている中、Jトラストは海外に乗り出し アジア太平洋地域におけるプレゼンスを一段と高めるよう努めている点において、格好の事例と言えるのではないでしょうか。貴社は最近Group Lease (GL)と提携しGroup Lease Finance Indonesia (GLFI) を設立することを発表しました。同社は800万USドルを調達し、インドネシア市場に投資をするということで、ソーラーパネル、農機具、家電製品などのリースをはじめとする様々な金融商品を展開していきますよね。この新たな取り組みについてお話を伺えますか。 GL は、アジア地域において今まで一般の人々に手の届かなかったオートバイ、中古車などといった日常生活の向上につながる商品の購入希望者へ割賦販売を提供しています。 Jトラストグループは、現在インドネシアで事業展開を図っている最中ですが、GL社が独自の新サービス“デジタルファイナンス”によって、短期間でカンボジア市場の事業展開に成功していることに注目致しました。 GL社はタイ、カンボジア、ラオスといった高成長・高収益市場で、急速な事業発展を遂げています。彼らはこれらの市場に精通しており、現地のニーズにも応えています。カンボジアの農村部ではグリーンエネルギーの導入状況がまだ十分ではないことから、農機具だけでなくソーラーパネルを対象とした販売金融事業も展開しています。当社は、GL社が既にアジアの販売金融市場で大きな成功を収め、知名度を高めている状況を鑑み、協業であるGLFI事業がこれから大変有望であると考えております。 一方、Jトラストグループの傘下であるJトラストインドネシア銀行 (BJI) があるインドネシアは、経済的に壮大な可能性を秘めており、金融サービスについても成長の余地が十分にあると確信しています。 当社はGL社との協業によりインドネシアでも非常に良いビジネスが展開できると考えています。   ジョイントベンチャー (JV) はJトラストグループの今までのアプローチと異なります。ビジネスモデルの内容について簡単に教えてください。 Jトラストグループはアジア全域で投資機会を模索しておりますが、このようなJV形態を通じてもその中核戦略を拡大、管理し、国際競争力の向上を図れるよう成長戦略を推し進めています。 GL社のような販売金融事業を営む企業にとって、資金調達が重要な要素であることは間違いありません。一方でBJI は、事業展開にあたり効果的なビジネスモデルが必要です。よって、GL社とのJVは当該市場で事業展開を図るための最善策なのです。 最初のビジネスモデルは、農機具を購入したい農民への販売金融提供です。私自身、現地の事情や農民のニーズを把握するため、インドネシアの地方に視察に行きました。当該地域で農業を効率化するために、我々は短期間で事業を展開することができると考えています。   CEOの藤澤氏とお会いした際にも、効率的かつ迅速な経営判断を行うため、会社の構造改革を断行したと伺いました。これにより現在に至る発展を遂げられたわけです。貴社のさらなる事業拡大において、このような考え方がいかに重要であるか、また今後の成長への期待感についてお話し頂けますか。 GLのスローガン「First, Fast and Forward」はJトラストグループの企業理念および企業価値と合致しています。我々もビジネスは迅速かつ効果的に進めるべきであり、事務処理に時間をかけるべきではないと思います。特にこのアジア地域では、大企業はほぼすべてオーナー企業です。つまり、極小数の高所得者層が経済の頂点に立ち経営の全権を握っていることから、オーナーと良好な関係を構築し、当社グループのトップが強い執行権を持つことが重要です。迅速な判断も大切です。さもなければ、ビジネスチャンスを逸することになりかねません。例えば、当社の藤澤は一分以内に決断を下すことができます。これは日本の社長としては異例ですが、こうした発想のおかげでJトラストグループは現在に至る成功を収められたと考えています。 当社の今後の成長については、シンガポールでM&Aやその他の事業拡大のための機会を模索しています。   貴社の投資をインドネシアに向けることで、インドネシア国民がオートバイ、農機具、ソーラーパネルなどを購入するチャンスが広がることをご説明いただきました。先日のG7サミットの主要テーマの一つが社会的責任および気候変動問題への対応でしたが、GLFIはどういった方法でソーラーパネル等のクリーンエネルギーを現地の方々へ推奨し、代替エネルギーを地方に普及させていくのでしょうか? 当社がソーラーパネルを人口2億5,500万人のインドネシアの方々に提供する主な目的は、彼らがより豊かで便利な生活を送る手助けをすることです。文字通り、我々は人々の生活を変えたいのです。国民の20%は電気のない生活を送っていますので、インドネシア政府は電力不足解消のため、大型火力発電所を通じて電力を供給しようとしていますが、環境に良いとはいえません。もちろん、ジャカルタは既に大気汚染や交通渋滞など多くの問題を抱えています。当社はGLFIを通じ、国民がソーラーパネルを利用できるようにして行きたいです。インドネシアと日本とは明らかに事情が異なります。日本では環境に対する意識が高いので、Jトラストグループは、日本企業としてグリーンエネルギーの提供を支援したいと思います。例えばオートバイに関しては、新規購入のために割賦販売を提供するだけではなく、既に所有しているオートバイを修理してより効率的に使えるよう資金提供を行うなどです。 GLFIのビジネスモデルは、オートバイの数を増やすことではありません。電気オートバイの開発を行っている日本企業は多数存在しますので、いつの日か当社が電気オートバイをインドネシアへ展開するサポートをすることになるかもしれません。日本企業の中には既にフィリピンで電気タクシーの販売を行っている企業もあります。当社が、クリーンテクノロジー普及の手段として、電動オートバイの販売金融事業を行うことは決して不可能ではないと思います。

本件に関するお問い合わせ先

Jトラスト株式会社 広報・IR担当